手に汗握るサンボップ・バンドとの競演 |
ケペル木村 (MPB/中南米音楽) |
さて今回の来日公演では5人編成の“SAMBOP(サンボップ)”というバンドがレニーをサポートする。これはレニー・アンドラーヂと共演歴の長いベテラン・トランペット奏者のパウリーニョ・トロンペッチが組んだもので、ミルトンと来日したことのあるヴィドール・サンチアーゴのテナー&ソプラノ・サックス、“スピード・サンバ・ジャズ”のアムレット・スタマットのピアノ、ジョアン・ボスコと二度来日したネイ・コンセイサォンのベース、ホーザ・パソスとの共演で有名なエリヴェルトン・シルヴァのドラムスという豪華メンバーからなるバンドだ。彼らの演奏は5人なのにサウンドに「厚み」を感じるものだ。これは各メンバーのレベルが本当に高いことの証拠である。 インターネットの動画サイトなどでレニーと彼らの共演シーンが見つけることも出来るのだが、まさに手に汗握るやりとりを聴かせてくれる。現代のジャズがともすると失いがちな“音楽的スリル”を十二分に感じさせてくれるレニー・アンドラーヂとサンボップのステージ、早く実際にこの目と耳で彼らの素晴らしいライヴを体験しようではないか! |
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